ラムダ式の使い方と基本構文

概要

ラムダ式は、C#において関数を簡潔に表現するための機能です。ラムダ式を利用することで、無名関数を簡潔に記述し、コードの可読性を向上させることができます。本記事では、ラムダ式の基本的な構文と使い方について解説します。

コンテンツ

ラムダ式の基本構文

ラムダ式は、以下の基本的な構文を持ちます。


(parameter_list) =&gt; expression

ここで、

parameter_list

はラムダ式の引数リストを表し、

expression

はラムダ式の本体を表します。これにより、簡潔な形で関数を定義することができます。

ラムダ式の使用例

ラムダ式の使用例として、整数のリストから偶数を抽出する方法を示します。


List&lt;int&gt; numbers = new List&lt;int&gt; { 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 };

var evenNumbers = numbers.Where(x =&gt; x % 2 == 0);

上記の例では、

Where

メソッドにラムダ式を用いて、偶数のみを抽出しています。ラムダ式

x => x % 2 == 0

は、与えられた数値が2で割り切れるかどうかを判定し、その結果に基づいて抽出を行います。

ラムダ式の複数の引数

ラムダ式は複数の引数を持つこともできます。


(parameter1, parameter2) =&gt; expression

上記のように、複数の引数を受け取る場合は、引数をカンマで区切って定義します。

ラムダ式の宣言型

ラムダ式の戻り値の型が明確な場合は、宣言型を使用することができます。


(parameter_list) =&gt; { statement; }

ここで、

statement

はラムダ式の本体を表し、

{}

で囲むことで複数のステートメントを含めることができます。

ラムダ式の即時実行

ラムダ式を即時実行することも可能です。


Action action = () =&gt; Console.WriteLine(&quot;Hello, Lambda!&quot;);

action();

上記の例では、ラムダ式を

Action

デリゲートに代入し、即時実行しています。このように、ラムダ式はデリゲートを介して即時実行することができます。

サンプルコード


using System;

using System.Collections.Generic;

using System.Linq;



class Program

{

    static void Main()

    {

        List&lt;int&gt; numbers = new List&lt;int&gt; { 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 };

        var evenNumbers = numbers.Where(x =&gt; x % 2 == 0);

        foreach (var number in evenNumbers)

        {

            Console.WriteLine(number);

        }



        Action action = () =&gt; Console.WriteLine(&quot;Hello, Lambda!&quot;);

        action();

    }

}

まとめ

ラムダ式は、C#において関数を簡潔に表現するための機能であり、無名関数を簡潔に記述し、コードの可読性を向上させることができます。ラムダ式は引数リストと本体から構成され、複数の引数を受け取ることも可能です。また、ラムダ式はデリゲートを介して即時実行することもできます。これらの特性を活用することで、より簡潔で読みやすいコードを記述することができます。

よくある質問

Q. ラムダ式とは何ですか？
A: ラムダ式は、C#や他のプログラミング言語で、無名の関数を表現するための簡潔な方法です。通常、ラムダ式は、デリゲートやLINQクエリで使用されます。
Q. ラムダ式を使うメリットは何ですか？
A: ラムダ式を使うと、関数を簡潔に記述でき、コードの読みやすさが向上します。また、LINQクエリなどでのフィルタリングやソートなどの操作が簡単に行えます。
Q. ラムダ式の基本構文はどのようになっていますか？
A: ラムダ式の基本構文は、引数リスト、矢印演算子、および式または文からなります。例えば、

(引数) => 式

または

(引数) => { 文; }

のような形式です。
Q. ラムダ式での引数の指定方法は？
A: ラムダ式では、引数を丸括弧で囲んで指定します。例えば、

x => x * x

のように、引数が1つの場合は丸括弧を省略できますが、複数の引数がある場合は丸括弧で囲みます。
Q. ラムダ式を使った具体的な例はありますか？
A: はい、例えば、
List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3, 4, 5 };

というリストがあるとき、

var evenNumbers = numbers.Where(x => x % 2 == 0);

のように、

Where

メソッドにラムダ式を渡して、偶数のみをフィルタリングすることができます。